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日本代表 11年前

「セルビアに勝ちきる力がなければW杯で16強はムリ」と危機感を募らせる岡崎慎司

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「もっと危険なところにチャレンジしていかないと」

 ザックジャパンが好調だった2012年ブラジルワールドカップアジア最終予選序盤3連戦の時などは、もっとタテに速い攻撃が数多く出ていた。しかし最近の日本代表は横パス中心の各駅停車の攻めになってしまいがちだ。セルビア戦の後、多くの選手が「ボールを支配するのはいいけど、最後のところでひと工夫が足りない」と強調していたが、岡崎も同じ感想を抱いている。

「もっと危険なところにチャレンジしていかないと厳しいですよね。危険なところにボールが入れば、通らなくてもこぼれた時にチャンスになることもある。ギリギリの試合になればなるほど、少人数のところにボールを出していかないといかなくなる。曜一朗はシュートまで持っていく力があるし、俺も裏に抜けるのは得意だから、そういうのをもっと狙っていけばいい。みんなともそういう話はしています。

 もちろん整ったなかでパスをつなぐのは理想だけど、それは意識しなくてもできていること。逆に意識すべきなのは、ボールを取ったあとにスピードのある攻撃をすることだと思います。。それで点を取って1-0になれば、自分たちの理想のサッカーができるようになると思うし。僕自身もチームがうまくなるために走るし、シンプルに点を取るように動いていくつもりです」

 岡崎が得点を生まれなければ、ザックジャパンにも活気が出てこない。次のゲームこそ貪欲にゴールに突き進み、チームの推進力となって欲しい。

【了】

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