チェルシーに完敗したシャルケ。攻守に奮闘した内田篤人という光明

22日に行われたCLグループステージ第3節。ホームにチェルシーを迎えたシャルケは0-3と完敗した。日本代表の内田篤人は先発フル出場。敗れはしたが、攻守に渡って奮闘。自身の魅力は発揮した試合となった。

2013年10月23日(Wed)11時33分配信

text by 本田千尋 photo Ryota Harada
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「ハナシないでしょ」

 内田篤人の魅力とは何だろうか。

チェルシーに完敗したシャルケ。攻守に奮闘した内田篤人という光明
チェルシーに完敗したシャルケ。内田は先発フル出場【写真:原田亮太】

 10月17日、ゲルゼンキルヒェン、FC シャルケ04練習場――。

 空を見上げると、雲は絶え間なく、速く流れていた。雲の隙間から、ときおり光が射し込んできたものの、少し肌寒い。

 目の前では日本代表の連戦から戻ってきた内田が、練習に打ち込んでいる。少し疲労の色が窺えた。コンビネーションの確認の練習で、繰り返し前線に駆け上がっていく。ふと、内田の背中が見えた。柔らかくて、優しい背中だった。

 そんな内田を見ていて、今日は色々と質問をするのは止めることにした。その行為が、何だか野暮ったいもののように思えてしまったのだ。練習は終わり、ミックスゾーンに内田がやってきた。

――そろそろ、疲労が溜まってきていませんか?

「いや、疲れていないです」

 真っすぐ前を見据えながら、内田は言った。眼は、黒く澄み渡っていた。静かに佇んでいる。透明な瞳は、そのままプロのサッカー選手としての矜持を現しているようだった。

 わずかに言葉を交わして少し間が空くと、「ハナシないでしょ」とニヤリと笑って、内田は踵を返した。

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