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日本代表 10年前

今野泰幸が語るザックジャパン再生への決意「柿谷はまだ遠慮している。もっと要求すべき」

ザックジャパンはチーム発足以来、もっとも悪い状態にあると言っていい。この苦境に選手たちはどう立ち向かうのか。長らくチームを支える今野泰幸に話を聞いた。

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「俺らは学ばなくちゃいけないことがまだまだたくさんある」

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ザックジャパンの守備の要・今野泰幸【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 6月のコンフェデレーションズカップで3試合9失点を食らい、続く8月のウルグアイ戦でも大量4失点したことは、ザックジャパンの守備の要・今野泰幸にとっても衝撃的な出来事だった。

 その苦境から抜け出そうと9月シリーズから再出発を図り、前向きな方向に進んでいただけに、10月のセルビア・ベラルーシ遠征での2試合3失点というのは痛恨だった。

「コンフェデからの課題がまだ続いているという感じを強く受けましたね。守備面でもっとコミュニケーション取って、もっと組織を固くしてかなきゃいけないと思う。実際2試合で3失点しているわけだから、もっと守りを固くしなきゃいけないなと強く感じましたね」と彼は帰国後、改めてそう言った。

 FKとカウンターから2失点したセルビア戦ではコンフェデの時より組織的な守備を見せていたものの、一瞬のスキを突かれる格好になった。

「あのゲームは我慢比べみたいだった。相手も組織的ないい守備していたし、ウチも前半から耐えてはいたんですけど、特に1点目のシーンはラインが下がりすぎたし、マークに1人も行けなかった。

 相手もパスじゃなくてシュートミスだったと思うけど、そこにプレッシャーに行けずに失点してしまったのが残念だった。FKからなんかやってくるぞというのはスカウティング済みだったし、警戒していたのにやられましたね。

 やっぱり俺らは学ばなくちゃいけないことがまだまだたくさんある。個人としてもチームとしてももっとレベルを上げて行かないといけないと言う気持ちも強くなりましたね」と今野は述懐する。

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