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日本代表 10年前

今野泰幸が語るザックジャパン再生への決意「柿谷はまだ遠慮している。もっと要求すべき」

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「一番大事なのはバラバラにならないこと」

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当面はガンバ大阪のJ1昇格決定に全力を注ぐことに集中するという【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 2010年秋のザックジャパン発足から丸3年。チームがここまで深刻な状況にさらされるのは初めてと言っていい。それは今野も自覚している。ただ、ジーコジャパン時代から足掛け8年間、日の丸を背負い続けてきた彼は、過去の経験から苦境脱出の術をいつか見いだせると信じている。

「一番大事なのはバラバラにならないことですよね。チームの意見がバラバラになって、誰かが誰かの文句を言ったりとか、要求ではなく文句になってしまったりしたら、どうしてもチームとして成り立たなくなる。

 監督の戦術をしっかり守ることがまずは大前提ですね。高い要求をしあいながらチームを高めていくしかないと思います。こういう試練は自分たちで乗り越えるしかない。誰かが助けてくれるってわけじゃないんでね。

 ザックさんの解任論? 俺の耳には入ってきてないし、コメントすることでもない。やっぱ俺らは監督を信じてやるだけだから。今こそ、監督の言う勇気とバランスに立ち返るべきなのかなと思います。

 とにかく、次の遠征は物凄くレベルが高いだろうし、そういう相手に90分間いい試合をしたいですね」

 当面はガンバ大阪のJ1昇格決定に全力を注ぐことに集中するという今野。それを11月の欧州遠征までに決めて、スッキリした気持ちでオランダ・ベルギー相手に全力を出しきりたいものだ。

【了】

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