ショートパスを貫いたU-17日本代表。スタイルの是非より問うべき本当の完成度

2013年10月30日(Wed)13時21分配信

text by 河治良幸
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相手がどこを守っているか分からなかったのはなぜか?

 こうした相手を個で破るタイプの選手がいれば、また違った形も生まれたかもしれないが、今回のチームはパスワークとコンビネーションで崩してくスタイルを徹底している。

 そうした方向性に賛否両論はあるだろうが、吉武監督は選手が近い距離感でパスのテンポを速くしながら、相手の動きやポジショニングを良く観察し、ワンタッチパスを起点に瞬間的なスペースに「ジャッと行け」(前方のスペースへの鋭い飛び出しを表現したチームの共通言語)ば、得点チャンスが生まれる可能性は十分にあったことを指摘する。

「(杉本がフリーになった場面(63分や87分のチャンス)は、どこかでワンタッチが入ったところからですよね。でも(選手同士で)相談できていない。

 ボールと自分の関係しか無くて、相手はどこを守っているのか分からず、平常心ではなくなってしまう。自分がボールも受けたい、シュートしたいということで、相手からすれば実際に来るところが分かりやすい。これをどこかで変えていかないといけない」

 そうなってしまったのは何か主な要因なのか。

 吉武監督は「コンパクトというのは、どこにコンパクトがあるのかということだけで、前にコンパクトがある、中間にある、後ろにあるといった違いはあっても、結局コンパクトになっていると日本のチームは崩せていない」と説明した。そしてその根本的な問題を「コンパクトだと相手の守っていないところが実際は分からない」と言い切る。

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