鉄人の声を聞け プロ20年目の達観――服部年宏(FC岐阜)

Jリーグ20年目のシーズンを戦う39歳。1994年から13年間ジュビロ磐田に在籍し、東京ヴェルディ、ガイナーレ鳥取を経て、今季からFC岐阜でプレーする服部年宏。全てのクラブでキャプテンを務め、W杯からJ1・J2のみならずJFLまで知る男の目に現在のJリーグはどう映っているのか? 鉄人の声に耳を傾けてみたい。

2013年11月13日(Wed)11時04分配信

text by 海江田哲朗 photo Kenzaburo Matsuoka
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【サッカー批評issue55】掲載
※2012年3月に取材

Jリーグブームの記憶

鉄人の声を聞け プロ20年目の達観――服部年宏(FC岐阜)
服部年宏【写真:松岡健三郎】

 華やかなりしJリーグ創始期を知る選手は数えられるほどになった。今季、FC岐阜に加入した服部年宏はそのひとりだ。

 これまでの歩みをざっと振り返る。1994年、ジュビロ磐田でプロのキャリアをスタートさせ、やがてJリーグ史上最強と評されるチームの主軸を務めた。2007年、13年間プレーした磐田を去り、東京ヴェルディに加入。J1昇格に貢献した。2010年、当時JFLのガイナーレ鳥取に移籍し、J2昇格を達成。つまり、岐阜が4つ目のクラブになる。

 J1、J2、JFLを合算し、522試合に出場している(※2012年3月時点)。ナビスコカップや天皇杯を含めれば、600試合を優に超す。これらをプロ18年間で積み上げた。

 まさに鉄人である。

 さらに日本代表の国際Aマッチ出場は44試合を数える。日本が初めてワールドカップに出場した1998年のフランス大会、2002年の日韓大会にもメンバーに名を連ねた。

 J1の最多出場記録ホルダーは伊東輝悦(ヴァンフォーレ甲府)の511試合。こちらも大変な偉業だが、異なるディビジョンでプレーし続けるのは違った困難がある。待遇や環境の劣化に合わせ、自分を変化させていかなければならない。考えようによっては、後者のほうが過酷で、積み重ねるのが難しい記録である。

 そうして2012年、服部は19年目のシーズンを迎えた。

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