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日本代表 10年前

“ジョーカー”起用も代表の活性化を感じた遠藤「この2試合に関してはいい効果が生まれた」

text by 元川悦子 photo by Kaz Photography

「日本は高さがない分、もう少し工夫して守らないといけない」

「勝ち切れたのは先につながることだと思いますし、僕を含めて選手たちも楽しくプレーできた。多少リスクを負っても積極的に前へ出ていく仕事も意識できた。こういうゲームを増やしていきたいですね。

 もちろん、先に失点してしまうという課題はあります。日本は高さがない分、もう少し工夫して守らないといけないと思う。それはチーム全体で話さないといけないですし、崩されてというより一発でスルーパスを出されてやられる場面が多い。そういった簡単にやられるような場面を減らしていけば、ピンチの数も減ると思います。

 リスクマネジメントは90分間通して、どういう展開であれやっていかないといけない。我慢強く守りもしていきながら、得点のチャンスを増やして勝ち切るようなゲームにしていかないといけないと思います」

 遠藤自身も新境地を開拓したことに、多少なりとも自信と手ごたえを得たに違いない。今季のガンバ大阪では宇佐美貴史と並んで2トップに入ったり、攻撃的MFでプレーしたりと、プレーヤーとしての幅を広げている。

 こうした経験を日本代表でも生かせれば、遠藤の攻撃力を使うバリエーションも増えるはず。7カ月後のブラジルワールドカップ本番に向けて、また期待が高まった。

【了】

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