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アンチェロッティ:「C・ロナウドは利己的な選手じゃない」

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エジルの移籍したアーセナルには賛辞
エジルの移籍したアーセナルには賛辞【写真:goal.com】

レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドが利己的な選手ではないと主張している。

C・ロナウドは今季、リーガエスパニョーラで14試合に出場して17得点を挙げている。この夏、MFガレス・ベイルやMFイスコなど新戦力を獲得したマドリーだが、依然としてエースの絶大な得点力に頼る部分が大きい。

アンチェロッティ監督は、イギリス『サン』でC・ロナウドを称賛している。

「ロナウドは利己的な選手ではないよ。彼はチームプレーヤーだ。ベイルが加入する前、周囲の人々は彼らが一緒にプレーできるか懸念していた。しかし、事実として何の問題もない」

「彼らはお互いにパスを交換するし、良いコンビネーションを見せている。ロナウドがこれほど良いプレーをしていることは、周りを驚かせているかもしれないがね」

この夏、パリ・サンジェルマンの指揮官を退任してマドリーで指揮を執ることになったアンチェロッティ監督は、実際にC・ロナウドを指導して改めてその能力の高さを実感したようだ。

「もちろん、これまで何度もロナウドのプレーは見てきた。しかし、彼を毎日近くで見ていると、その信じられないスキルに気付かされるよ。彼は、私が今まで見た中でベストだ。毎試合、ゴールを奪っている。最近の18試合で25ゴールだ。加えて、今後もさらにゴールを奪える」

一方、アンチェロッティ監督は、昨季まで監督を務めたジョゼ・モウリーニョ現チェルシー監督が率いていた時期のことを知る必要はないとの考えを述べた。また、クラブ史上10度目の欧州制覇(デシマ)に過剰な責任感を担うことはないと説いている。

「マドリーでは、モウリーニョが率いていた昨シーズンのことは話題に上らない。私も尋ねたりしないね。チャンピオンズリーグで準決勝まで進んだのは悪い結果ではない。それが十分ではないクラブもあるけれどね」

「デシマは義務ではないよ。モチベーションなんだ。クラブにとって重要なことだ。マドリーが決勝まで進んだのは、2002年のことだからね。マドリーのようなクラブに、それは最高とは言えないだろう」

チェルシーを率いた経験も持つアンチェロッティ監督は、今季のプレミアリーグにも言及。好調を維持するアーセナルに、冗談交じりにエールを送っている。

「非常に拮抗しているね。私の見解では最高のチームはマンチェスター・シティだ。アーセナルはうまくやっているね。だけど、我々が彼らを助けたんだ。(アーセン・)ヴェンゲルは我々を食事に招待すべきだろう。(メスト・)エジルを移籍させたのだからね。それは私の決断だった」

「ベイルを獲得した時点で、エジルのポジションを確保するのは難しくなった。そして、彼は出場機会を欲していた。モウリーニョはチェルシーで常に良い仕事をしてきたが、多くの選手が入れ替わっている。簡単ではないよ」

Goal.com

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