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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(後編)

もっと出来る、ネットの活用

廣瀬 IT系企業の意見として言わせてもらえれば、サッカー界は露出を増やすという意味ではもっとネットを活用してもいいのかなと思いますね。たとえば、Youtubeにコンサドーレの選手のスーパープレーを上げてしまうとか。子どものプレー動画が何百万ページビューを稼いでいるわけですから、かなり効果はあるはずですよ。

野々村 今は試合の動画をアップすると権利者さんに削除されますよね。

廣瀬 練習の動画ならばいいわけですよね? それも普通の練習風景ではなくて、少し企画を考えて、プロらしいすごいプレーをアップする。

――プロ野球のパ・リーグが凄いと感じるのは、試合中にもyoutubeにハイライト映像がアップされるんです。あれで一度掴んだユーザーを離さない努力をしている。Jリーグは規制が多いので写真も映像もなかなか思うように使えない状況が続いていて、それが閉塞感に繋がっているのではないかと。

野々村 まあ、それがJリーグのサッカービジネスの考え方ですからねえ。

――もったいない気がしますよね。パ・リーグも結局CS放送でしか視聴できないけれど、そこへ引き込むためにYoutubeにどんどん出しています。

廣瀬 札幌の子どもたちとコンサドーレの選手たちのガチンコ対決の動画が上がっていればかなり面白いですよね。逆にうまい中学生が股抜きなんかでプロ選手を抜き去るようなことがあれば盛り上がるでしょうし。

野々村 それをネット上でやるとどうお金に繋がるんですか?

廣瀬 それで盛り上げて、次はスタジアムへ選手を観にいこうという流れをつくるんです。

野々村 プロモーション効果ということですね。サッカー界はありとあらゆることをやったほうがいいでしょうね。

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