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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(後編)

「(サッカーは)一般の人たちに価値のあるものだと知られないままに終わっている」

廣瀬 弊社のメディア向けのリリースとしては、毎週水曜日と金曜日に発行されている日経MJという新聞があるのですが、新製品の情報など変わった話題を出しているので、そこに情報を出すとメディアが飛びついてくれることがあります。

 情報を出す場合にもちょっとしたテクニックがあって、火曜日の午後辺りに出すのが一番いい。月曜日は週明けなので溜まったメールは開かれずに埋もれてしまう。テレビ局ならばワイドショーなどに手紙を書くと結構取り上げてもらえることがありますね。

野々村 その辺りはコンサドーレも頻繁にやっていますよ。

廣瀬 そうでしたか。最近、弊社の『運命の人』という占いアプリがテレビでたまたま取り上げられたんです。『深イイ話』というお笑い番組内だったのですが、そのアプリは占いをするのに800円かかる。でも、テレビで取り上げて頂いたおかげで、放送後の3日間で800万円近く売り上げがあがりました。

野々村 そんなに…。結局、コンテンツに魅力があるということですよね。サッカーもコンテンツとして十分に魅力があるのだから露出すればじわじわ伸びるんだろうけれど、一般の人たちに価値のあるものだと知られないままに終わっているのが現状ですね。

廣瀬 だから、どこかで花火を打ち上げないといけない。

――つまり、地上波キー局での露出が必要。

野々村 サッカー全体を考えれば、トップクラブは地上波で露出をして、よりクオリティの高いサッカーを見せればいいんです。それはそれで価値が高いものになりますよ。そして、地方は地方でそこにあるサッカーの価値が伝わるように露出を増やせればいいなと思いますね。

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