「リーグ戦導入」「全少冬開催」など2015年以降大きく変化する四種のサッカー。改革は少年たちに何をもたらすのか?

ここ数年、積極的に推進をはかっているリーグ戦について、JFA特任理事・育成担当技術委員長の山口隆文氏にお話を聞きました。特に2015年以降、大きく四種年代が変わります。

2013年12月02日(Mon)15時34分配信

text by 島沢優子
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リーグ戦がもたらすメリット

――リーグ戦を推進する理由は何でしょうか?

「リーグ戦導入」「全少冬開催」など2015年以降大きく変化する四種のサッカー。改革は少年たちに何をもたらすのか?

 リーグ戦が持つふたつのメリットを活かして、4種年代の強化と普及を図りたいからです。まず、負けても次がある。毎週試合があるので選手は失敗が許されます。JFAが指導の基軸にする「M-T-M(マッチ‐トレーニング‐マッチ)」、要するに試合によってあぶり出された問題点を練習で修正し、それを次の試合で試してみる。それを繰り返しやり込むことで選手は上達します。

――勝利至上主義的な指導も緩和されるという狙いもあるのでは?

 もちろんです。勝利よりも内容重視。指導者がその方向に向かうことを期待しています。何よりも、子どもたちが楽しくプレーすることを一番に、そして本来持っている能力を伸ばすことを考えていただきたい。

 四種年代は神経系が著しく発達する時期なので、巧みなボール操作を身につけることに重点を置くことが大事です。ボールフィーリングが身につくと同時に、判断を伴う技術を磨かなくてはならない年代。

 それなのに、大きくて、速い選手がぶっちぎって勝つといった試合ばかりやっていると、そういう子たちは堅いボール操作しかできなくなる。その子のおかげでチームは勝ったけれど、実はその子の未来には何も貢献してあげていないのではないか。

 そのようなことを考えながら、子ども一人ひとりをじっくり見ながら育成してほしい。指導者にとっても選手の将来を見据えた指導を啓発するよい機会になると思います。

――もうひとつのメリットは?

「補欠ゼロ」が実現でき、選手全員にプレー機会を与えることもできます。1クラブで複数のチームを登録できます。小学生の指導を長くされている方は実感されていると思いますが、選手はいつ伸びるかわかりません。

 そのためには、潜在的にサッカーに活かせる能力のある子たちが(その時点での)能力に合った対戦相手と試合をする環境づくりが必要です。例えば、0対10で負けてしまう試合ではなく、力の拮抗した相手と戦って点を入れる喜びや僅差で負ける悔しさを味わうことが重要なのです。


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