フットボールチャンネル

「死の組」生まれやすいブラジルW杯。日本がスペイン、イタリアと同居する可能性も

text by 編集部

いかに死のグループを避けるか

 例えば前回の南アフリカ大会では、同じアジア代表の北朝鮮が優勝候補のブラジル、クリスティアーノ・ロナウトのいるポルトガル、ディディエ・ドログバのいるコートジボワールのグループに入り、3戦全敗に終わった。2006年のドイツ大会ではアルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア・モンテネグロがそろったグループC、イタリア、ガーナ、アメリカ、チェコがそろったグループEと、2つの死のグループができ、激しい星の奪い合いが起きている。

 第1ポットとよばれる第1シードには、開催国&10月FIFAランク上位の国が入る。今回の第1シードはスペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギー、ウルグアイ、スイス、ブラジルの8ヵ国。やはり開催国・ブラジルや前回の覇者・スペインといった優勝候補筆頭との対戦はどこの国も避けたいところ。

 さらに今回はコロンビア、ベルギー、スイスなど新興強豪が第1ポットに浮上している。となれば、狙い目はシード国で一番FIFAランクが低いスイス、16年ぶりの出場となった南米のコロンビアあたりか。あくまで相対的にだが、第1ポットの中では比較的戦いやすい相手と言えるかもしれない。

 一方で、今回はイタリア、オランダ、イングランド、フランス、ポルトガルなどの伝統強豪国が第1ポットからもれており、死のグループを生みやすくなっているとも言える。ここをいかに避けるかどうか。スペイン、日本、チリ、オランダ(イタリア)などという、思わず頭を抱えたくなるようなグループに入る場合もあるわけだ。

 全世界が注目する組み合わせ抽選会は12月6日(日本時間7日午前1時)。日本の運命やいかに?

【了】

関連リンク

日本代表ベスト16のカギはポッド2にあり。難敵揃うアフリカ勢をどう攻略すべきなのか?
W杯抽選会で“強運”を願うイングランド代表の現状

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top