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香川真司 10年前

香川を機能させる起用法とは? トップ下起用で攻撃に化学変化をもたらす理想的布陣を探る

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川トップ下起用に関して気をつけること

 香川を触媒にして化学反応を起こすには、中盤にパスの出し手となれる選手も起用しなければならない。

 キャリックが理想だが、ギグスでも問題ない。また、相手の中盤選手のプレッシャーがきつくない時なら、ある程度クレバリーもその役割を果たせるだろう。ただし、強豪相手だと機能しないことがトッテナム戦で証明されてしまった。また、アンデルソンも短い時間なら、香川をサポートすることができるはずだ。

 そして、ウイングも一人はパスの出し手になれる選手を起用すべきだ。理想を言うならアドナン・ヤヌザイだが、今のところ、モイーズ監督はヤヌザイと香川を共演させるつもりはなさそうだ。

 ならばナニでもよい。このポルトガル人ウインガーは自己中心的なドリブルが多いが、状況判断が非常に悪いウェルベック、現在絶不調に陥っているアシュリー・ヤングよりはまだましだ。香川との相性重視で選考するなら、今季ほぼ出場のないウィルフレッド・ザハは球離れもはやいので、面白いかもしれない。

 香川をうまく起用すれば、サイドアタックが多いマンチェスターUに、中央攻撃という幅をもたらしてくれるというのは、過去の試合を見れば明らかだ。

 週末には11月を無敗で切り抜けたニューカッスルをホームに迎えるマンチェスターU。このチームにおいて香川はエネルギードリンクのようなもので、用法・用量を破れば不調の原因ともなるが、タイミングさえ間違わなければ、香川は通常以上の力をチームにもたらすはずだ。今週末はそんな起用法を期待したい。

【了】

提供:J SPORTS

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