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敗退は許されない“楽な組”に入ったザックジャパン。W杯グループCをどう戦うべきか?

ブラジルW杯、日本の対戦相手が決まった。コートジボワール、ギリシャ、コロンビアだ。果たしてこの組み分けをどう見るべきなのか。そしてザックジャパンはどう戦うべきなのか。

text by 植田路生 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

3連勝すらあり得るグループC

2014world
2014年ブラジルW杯 予選リーグ組み分け

 かなり恵まれた組み分けだったと言えるだろう。6日深夜に行われたブラジルW杯抽選会で日本は、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同居した。W杯に楽に勝てる相手など存在するはずもないが、相対的に見れば厳しいグループではない。

 そもそも今回の抽選会はかなりバランスよく各国が分かれたように思える。こういった大会の場合(UEFAチャンピオンズリーグなどでもそうだが)、TV視聴率を意識して予選リーグから“山場”を作りたいがゆえに「死の組」は出来やすい。

 だが、今回は唯一D組がウルグアイ、イングランド、イタリアとW杯優勝経験国が3ヶ国同居したが、イングランドは凋落が激しく、ウルグアイも“復活”の印象が強い。大げさに「死の組」と言うほどではない(フランスはポット分けの流れから何か“魔法”を使ったように思えてしまうが)。

 そして日本のいるC組は、そんな中でも楽な組だ。まずシード国の中で5つあったW杯優勝経験国を避けられた。ここで3/8を引いた。アフリカ勢は最も強いコートジボワールと同居したが、ヨーロッパの中では最も力の劣るギリシャを引き当てた。ここでも1/8を引き当てたのだ。

 もちろん他の3ヶ国にとっても恵まれた組だ。日本を引いたのは唯一の不幸だが、勝てない相手ではない。どの対戦でも「勝ち点0」を計算する必要はないし、戦い方次第では3連勝すらあり得る。

 とどのつまり、しっかりと準備をして良い状態で大会に臨めば、決勝トーナメント進出はかなり現実的と言えるグループだ。

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