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Jリーグ 10年前

超混戦で“面白い”が“儲からない”Jリーグ。停滞感打破にビッグクラブは必要か?

text by 川端暁彦 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka

数年後、大きな変革を迫られる可能性も

超混戦で“面白い”が“儲からない”Jリーグ。停滞感打破にビッグクラブは必要か?
中西大介競技・事業本部長が「1部リーグは18チームで固定すること」をいち早く打ち出したのは…【写真:松岡健三郎】

 一連の改革の中でJリーグの中西大介競技・事業本部長が「1部リーグは18チームで固定すること」をいち早く打ち出したのは、こうした動きが水面下であったからこそではないか。そういう推測も可能だ。

 ビッグクラブはあったほうがいい。富は偏りがあったほうが、よく回るものである。ならば、どうするか。

 今回、外圧を受けての改革を断行したJリーグが、数年後に次のステップへの踏み出しを迫られる。そんな可能性を思うのは、決して突拍子もないものではあるまい。

 いまのJリーグは競技としては間違いなく面白いが、「儲からない」リーグになってしまっているのもまた否定できないからだ。背に腹はかえられぬ中で、2ステージ制の比ではないような大きな議論が巻き起こる可能性は、ある。

「ビッグクラブが必要だ」。ともすれば聞き古したこうした言葉の裏には、単なる願望や感情論ではない、もっと現実的な議論が見え隠れしている。

【了】

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