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アジア 10年前

“東南アジア版オリンピック”SEA Gamesにタイやインドネシアらの次世代を担う注目選手が集結

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

インドネシア、タイ、シンガポール、マレーシアが4強に進出

“東南アジア版オリンピック”SEA Gamesにタイやインドネシアらの次世代を担う注目選手が集結
男子サッカーはタイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアの4カ国が準決勝に駒を進めた【写真:長沢正博】

 男子サッカーは12月11日の開会式より一足早く、7日から始まった。5カ国2組によるグループステージを終え、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアの4カ国が準決勝に駒を進めた。

 タイは一時、大会8連覇を飾るなど圧倒的強さを見せていたが、近年の2大会はグループステージすら突破できずにいた。

 今年はアジアチャンピオンズリーグ(ACL)でベスト8に進出し、国内4冠とタイトルを総なめにしたブリーラムユナイテッドからDFテーラトンやMFチャプイス、FWアディサックら、同じくACL出場のムアントンユナイテッドのGKガウィン、Jリーグの清水エスパルスに練習参加したBECテローのMFチャナティップらフル代表経験も持つ充実したメンバーを送り込んだ。

 インドネシアも今年10月、ヴァンフォーレ甲府に練習参加したMFベルマンサやオランダ生まれのDFディエゴ、運動量と攻撃センスのあるFWファンディら魅力的な選手を擁していた。若手育成のためにウルグアイのリーグに参加していたインドネシア選手のチーム・ディポルティーボ・インドネシア(12月に解散)で経験を積んだ選手もいる。

 シンガポールは飛びぬけた選手こそいないものの、若手シンガポール選手が集められたマレーシアスーパーリーグ所属のライオンズXIIでプレーしている選手が多く、チームとしての組織力に長ける。さらに、ライオンズXIIは2013年のマレーシアスーパーリーグを制している。

 大会2連覇中のマレーシアは、今年FC琉球に所属していたワンザックらが怪我でメンバーから外れていたが、同じくFC琉球にいたDFナイムは選ばれている。さらに今年は、若手選抜チーム・ハリマウムダAを東欧に派遣し、5カ月間に及ぶ異例の長期キャンプを敢行するなど、3連覇へ並々ならぬ意欲を見せてきた。

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