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佐藤寿人の2ステージ制に関する発言が波紋

text by 編集部

“Jリーグ2ステージ制移行”に言及

 劇的な逆転優勝。そのポイントとして彼があげていたのが、最終節を迎えるにあたってのメンタルの変化だった。

「自力での優勝の可能性はなかったので、やれることをしっかりやろう。そういうメンタリティは、森保監督がもたらしてくれました。長いシーズンを戦っていく中でも、目の前の結果に一喜一憂するのではなく、続けることの大切さを監督が教えてくれた。それが連覇の要因だったと思う」

 一方で勝者の影には敗者もある。

 等々力のピッチでうずくまっていた中村俊輔選手の映像を見たのは、帰りのバスの中だったという。

「自分たちの喜びが落ち着いたというか、非常に複雑でした。今シーズン、俊さんが見せてきたパフォーマンスというのは、同じ選手としても怖さを感じた。優勝にかける思い、キャプテンとして引っ張る姿に刺激を感じた」

 そして番組では、2013年Jリーグを揺るがした話題である“Jリーグ2ステージ制移行”という構造改革にもこう言及している。

「選手からサポーターに聞きたいのは、『サッカー、Jリーグに対する情熱、クラブに対する愛情は、ルールが変わっただけで無くなるものですか?』ということ」。

 しかしこの発言は、番組を見ていたサッカーファンからは

「情熱と愛情を人質にとってることが腹立つ」
「レギュレーションとクラブへの愛情は全く別の次元の話」

 などとネット上でも物議を醸し出しているようだった。

 そして来年に控えたワールドカップに向けて、日本代表への思いもこんなエピソードとともに熱く語っていた。

「自分の息子が小学校で同級生から『お前のお父さん、身長が低いから代表に呼ばれないんでしょ』と言われた。身長を伸ばすことはできないけど、得点の数を伸ばしてアピールすることはできる。調子の良い勢いのあるストライカーが呼ばれることを信じてやっていきたい」

【了】

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