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元日本代表の波戸が将棋界の伝統行事に参加

text by いしかわ ごう photo by Go Ishikawa

プロの棋士から教わりトレーニングを積んできたという波戸氏

 千駄ヶ谷の鳩森八幡神社で将棋堂祈願祭をすませると、将棋会館での特別対局室に移動。谷川浩司日本将棋連盟会長と森内俊之竜王・名人が駒箱から駒を取り出して将棋盤に丁寧に並べると、初手と二手目を指し、その次に渡辺明二冠と将棋親善大使・波戸康広氏が指し継いだ。

 行うのは将棋の駒を手に取って盤上に指す動作だが、この一手のために親交のあるプロ棋士から駒の持ち方や置き方などを教わり、トレーニングを積んできたという波戸氏。指し初め式直前には、手の体操を入念に行い、指先なめらかに動くようにコンデションを整え続けていたあたりは、さすが元アスリートである。

 イベントでの大役を果たして対局室を出ると、「緊張しましたよ」とつぶやき、ほっとした表情を見せていた。

 なお今月18日にはニッパツ三ツ沢球技場で波戸氏の引退試合が予定されている。試合前には将棋親善大使の委嘱式が行われる予定で、谷川浩司日本将棋連盟会長、森内俊之竜王・名人、深浦康市九段、野月浩貴七段、阿久津主税七段、広瀬章人七段など、サッカーファンのプロ棋士も多数駆けつける模様である。

 サッカー界と将棋界のコラボ。今後も注目したい。

【了】

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