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アトレティコ対バルサ、白熱の首位決戦はスコアレス

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バルサが首位を堅守 バレンシア敗戦、ビルバオ大勝
バルサが首位を堅守 バレンシア敗戦、ビルバオ大勝【写真:goal.com】

11日に行われたリーガエスパニョーラ第19節、アトレティコ・マドリー対バルセロナの一戦は、0-0の引き分けとなっている。

勝ち点49で並んだ両者が合間見えた首位決戦。バルサは負傷明けのメッシ、コンディション不良のネイマールをベンチスタートとした。

先に仕掛けたのは、ホームのアトレティコだった。4分、A・トゥランが右サイドで2人を突破してペナルティーエリア内に侵入。クロスはピケに阻まれたが、バルサ守備陣をヒヤリとさせる。その直後にはD・コスタがミドルシュート、試合最初の枠内シュートを放った。

一方、バルサはアトレティコの厳しいプレッシングを前に、得意のポゼッションを披露できず。相手陣地に入っても、ゴール前に強固なブロックを敷かれ、縦パスを入れさせてもらえない。

アトレティコは27分、この試合2度目の宣告をバルサに発する。セットプレーからチャンスをつくる。右CKをニアでミランダが後方に流し、ファーサイドでD・コスタが詰めた。しかし、これはわずかに枠の外へと外れる。

アトレティコの攻勢に気圧されていたバルサだが、徐々にリズムをつかんでいく。アトレティコ陣地でポゼッションを高められるようになると、29分にはイニエスタのクロスにペドロがヘディングシュート。34分にはピケがミドルレンジからシュートを打ち、GKクルトゥワに冷や汗をかかせた。

前半をスコアレスで終え、バルサは後半開始からメッシを投入。前半、厳しいマークに再三ファウルを受けたイニエスタを下げ、エースをピッチに送り込む。

だが、アトレティコの首位奪回への意欲は衰えることがない。59分、A・トゥランが中盤で2人をかわし、D・コスタにスルーパス。D・コスタの左足のシュートは枠をとらえなかったが、鋭い攻撃を見せる。

バルサは残り30分を切ったところで、アレクシスに代えてネイマールを投入する。攻撃の活性化を図ると、63分にはメッシがJ・アルバのクロスにヘディングで合わせ、GKクルトゥワを襲った。

対するアトレティコのシメオネ監督も残り時間を15分としたところで動く。ビジャを下げて、R・ガルシアを投入。ヘディングの強い選手を前線に送り込み、サイド攻撃に転じた。アトレティコの交代策も効果的だった。77分、フィリペのクロスボールにR・ガルシアが競り合うと、こぼれ球をA・トゥランがボレーシュート。GKバルデスの好守に阻まれたが、1点を目指す気概を示す。

バルサは終盤、ペドロに代えてS・ロベルトを入れる。前線にメッシとネイマールを残し、アルゼンチン代表FWとブラジル代表FWに攻撃の全権を託した。81分には、カウンターからメッシがペナルティーエリア内に入り、左足で強烈なシュート。しかし、これもGKクルトゥワに好セーブで弾き出された。

両守護神の好守と守備陣の奮闘で、結局ゴールは生まれず。白熱の首位決戦はスコアレススドローに終わり、得失点差で首位に立っていたバルサが1位の座を堅持した。

同日に行われたそのほかの試合、セルタ対バレンシアの一戦は、アウェーのセルタが2-1で勝利している。バレンシアはピッツィ新監督就任後、初黒星を喫した。

バレンシアはパレホの得点で23分に先制。優位に試合を進めていたが、守備陣に負傷者が相次いでしまう。マテューとR・コスタが途中交代を余儀なくされ、本職のセンターバックが不在に。セルタFWチャルレスに2得点を許し、“ピッツィ効果”に終止符が打たれている。

アスレチック・ビルバオは、ホームでアルメリアに6-1と大勝した。M・リコとA・エレーラの得点により、開始から10分で2点を先行したビルバオは、終始アルメリアを圧倒。後半には途中交代のイバイが2ゴールを挙げ、公式戦の連敗を2でストップしている。

Goal.com

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