なぜ右で起用? 周囲との連携は? 戦術面から分析するミラン・本田圭佑のデビュー戦

ついにミランでのデビューを果たした本田圭佑。想定外の場面でも投入、そしてワイドに開いての起用という意外な形ではあったが、果たして戦術的にどのような役割を課され、本田は本当に機能していたのか?

2014年01月14日(Tue)10時48分配信

text by 神尾光臣 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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まさかのビハインド。本田を投入せざるを得ない状況

なぜ右で起用? 周囲との連携は? 戦術面から分析するミラン・本田圭佑のデビュー戦
ついにミランでのデビューを果たした本田圭佑【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 全体の練習に合流したのは2日。ミラン・ラボは時差の影響を心配し、何よりロシアでのレギュラーシーズン終了から1ヶ月経っている。起用に向けては不利な条件が揃っていたにも関わらず、本田圭佑は12日のサッスオーロ戦で何の問題もなく招集された。

 それにはまだトップフォームではないとはいえ、本人がコンディションをちゃんと作ってきていたことが一つ。そして降格圏に沈む格下相手には、試す時間があると踏んだことも理由のうちにあったのかもしれない。

 長友がインテルに移籍した当時、デビューはホームのローマ戦で4-1と差がついた後からだったが、そういう塩梅であれば本人にも過度のプレッシャーは掛からず、実戦を通じてチームに馴らすことが出来る。

 しかしそんな目論みは、脆くも崩れ去った。『試す』どころの話ではなくなったからだ。開始13分までに2点を先行したはずのミランは、ユベントスが半分パスを所有する19歳の新鋭ベラルディにゴールを許すと、彼のハットトリックによってあっという間に試合をひっくり返された。

 そのベラルディには後半開始直後にもゴールを決められ、試合は4-2とまさかのスコアになる。

『働け』とミランサポーターが怒りのチャントを上げる中、もはやアッレグリ監督は攻撃的に行かざるを得なくなった。モントリーボと同時にパッツィーニを投入、バロテッリにカカー、ロビーニョを含めて攻撃陣を4枚にする。そして20分には、早くも3枚目のカードを切った。それが本田だ。

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