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長友佑都 10年前

不運な誤審、勝ち切れなかったインテル。長友は後半空回り、カンビアッソと揉める場面も

13日のキエーボ戦、インテルは1-1で引き分けた。長友佑都は先発フル出場、得点もマーク。だが、勝ち越しゴールが誤審により取り消され、チームもそのまま勝ち点1に終わった。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

現地では批判集まる監督だが…

不運な誤審、勝ち切れなかったインテル。長友は後半空回り、カンビアッソと揉める場面も
長友佑都は先発フル出場【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 年末のダービーに折角勝利したインテルだが、ウインターブレイク開けのラツィオ戦では酷い内容の末に破れ、さらに多くのメンバーを入れ替えたコッパ・イタリアのウディネーゼ戦も破れて2連敗。

 マッツァーリ監督は滅多に連敗をしない監督だけに、この結果は確かにショッキングだった。現地メディアの間では「ストラマッチョーニ時代よりも酷くなっているじゃないか」という批判も出ている。

 ただ選手の間では、マッツァーリがしようとしているサッカーに対する信頼が高い。長友も折りに触れ「サッカーの方向性は間違っていない」と語っていた。実際、彼の動きがマッツァーリの戦術によってブラッシュアップされたのは我われも見てきた通りだ。

 攻守に引き締まったプレーでチームを勝利へと導き、方向性の正しさを証明して欲しいところだったが……。

 インテルはこの試合で、小さなフォーメーションの修正を図った。コバチッチとアルバレスを2シャドーに並べた3-4-2-1だ。マッツァーリはこれまで続いた前線の薄さの解消を図りたかったのだろうが、ところがいきなり彼らはビハインドを負う。

 8分、強烈なプレスをかけられた後に右サイドでボールロスト、これをパロスキに決められた。前線のテローとパロスキから始まり、オールコートでプレスを掛けるキエーボの勢いに押されるイヤな展開となった。

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