フットボールチャンネル

ライバルの状況、日程、マタの加入がプラスに!? 絶不調のマンU、CL出場権獲得の可能性を占う

text by 山中忍 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

リバプール、スパーズの不安要素

 だが、冷静に順位表を眺めれば、4位リバプールとの差は第22節を終えて6ポイントに留まっている。残る16試合で挽回可能なポイント差だ。例えば、同節でのリバプールは、アストンビラ戦(2-2)でポイントを落とした。敗戦でも仕方のない内容だった。

 ルイス・スアレスのゴール量産をはじめ、順調な攻撃面に目を奪われがちだが、守備面はトップ10内ワースト2(タイ)の失点数という現実。レギュラーと控えの実力差は、ダニエル・アッガー、ママドゥ・サコら、先発組DFの欠場で顕著となる。

 ポイントではリバプールと並ぶトッテナムは、逆に得点数がトップ10内ワースト2(タイ)だ。昨年12月の監督交代後は、戦力外からスタメンに昇格したエマニュエル・アデバヨールがリーグ戦6試合で5得点。

 但し、元来、好不調の激しさがアデバヨールの欠点であり、好調維持の保証はない。得点と勝ち点が延びなくなれば、コーチから来季末までの監督に昇格したティム・シャーウッドには今季限りとの噂が立ち、再び先行き不透明感が高まる事態は想像に難くない。

 加えて、1月末からは、ハルを挟んでシティ、エバートン、ニューカッスルとの連戦、3月にはチェルシー、アーセナル、サウサンプトン、リバプールと続くリーグ日程は、4位を争うチームの中で最も厳しい。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top