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PSG、モナコの大金投入も起爆剤にならず。移籍市場から読む、“寂しい”リーグ・アン事情

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

モナコのささやかな補強

PSG、モナコの大金投入も起爆剤にならず。移籍市場から読む、“寂しい”リーグ・アン事情
ナイジェリア代表DFウワ・エルデルソン・エチエジレ【写真:Getty Images】

 そしてもう一人、ちょうど1年前の冬に、PSGから中国リーグの大連阿爾(あるびん)濱足球倶楽部へ驚きの移籍を敢行した、かつてのリーグ・ドゥ得点王(2008年、28得点)ギヨーム・オアロウもボルドーに復帰。大連との契約はまだ2年を残しているが、ボルドーとの契約が6ヵ月ということ以外、詳しい契約内容は明かされていない。

 2人は入団後早々に公式戦出場を果たしたが、揃って負傷し、さっそく療養している。久々のリーグ・アンの舞台は、フィジカル的にきつかったようだ。

 この冬、唯一大きな金額が動いたのは、やはり、というか、ロシアの大富豪がバックにつくモナコだった。ロシアのアンジ・マハチカラからコートジボワール代表のストライカー、ラシーナ・トラオレを、スポルティング・ブラガからはナイジェリア代表の若きDFウワ・エルデルソン・エチエジレを、それぞれ1000万ユーロと150万ユーロで獲得した。

 23歳のトラオレは、一度もモナコのシャツに袖を通すことなくエバートンにレンタルされたのだが、その交渉が本決まりになる頃にファルカオが左膝の靭帯断絶という重傷を負い、今季中の復帰が絶望的となってしまった。

 メルカート終了までに、モナコは代わりのストライカーを獲得する意向で、ゼニト所属のフッキと、ユベントスのミルコ・ヴチニッチの名前が候補に挙っている。

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