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本田圭佑 10年前

「二流」「遅い」、トリノ戦の本田に現地の厳しい評価並ぶ。不調の要因はミランルーキーが陥る“罠”か

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「本田とロビーニョは二流の試合だった」

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本田圭佑【写真:原田亮太】

 一方、一般紙「コリエレ・デラ・セーラ」のアレッサンドロ・ボッチ記者(ガゼッタの番記者とは一字違いだが、まったくの別人)は「平均以下だったけど、寛大に甘くつけたよ」と断りを入れた上で、平均的な『5.5』を本田に与えた。

「今日の本田は気に入らない。浮いていたようだった。サイドから中央に切り込んでいくような攻撃が全くなかった。スピードもない。トップ下の3人で、カカだけがレベルに達したプレーをした。本田とロビーニョは二流の試合だった。

 たいしてぱっとしない試合内容の中で、何もチームの攻撃に手を貸す事ができなかった。ゼロだったと言わざるを得ない。セードルフがこの4-2-3-1システムでゲームしたいなら、本田とロビーニョにはもっと運動量と貢献が必要だ。守備面もチームをもっと助けるべきである。唯一実践していたのはカカで、唯一危険な攻撃を仕掛けたのもカカだった」

 前置き通り、『5.5』という評価を与えた選手とは思えないほどの酷評だった。イタリアの誇る高級紙の記者ながらも「二流」「ゼロ」という残酷な形容詞が出てくるあたりは審美眼の厳しいカルチョの国のメディアらしいと言わざるを得ない。

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