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本田圭佑 10年前

「不可解なオブジェ、UFO」。現地紙が本田圭佑を酷評する3つの要因

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

要因③:セードルフ構想の変化「本田ら4人で1つのポジションを争う」

 そして、最後の段落では「環境」というテーマで本田の今後を占っている。

 胃腸炎が治ったら、セードルフの圭佑に対する処遇と構想は、よりはっきりするだろう。しかし、現在の彼の株価は下がった。セードルフのミランは具現化されつつある。就任当初のメンバーでは構想を前進させることができないことはもはや明確である。

 1トップを変え、中盤も変える。モントリーボが2ボランチから出て、トップ下のトリオに入る可能性がある。キャプテンとナンバー10を排除することはいささか重いテーマだ。しかし新システムで、この2人のポジションの疑問は残る。

 サポナーラはモントリーボよりも有利な位置にいる。ウィルスから治ったカカのポジションで出番を得ることからもそれは自明だ。(トップ下の3人で)唯一アンタッチャブルなのはカカ、そして(新加入の)ターラブはセードルフから祝福を受けて獲得した選手。

 ロビーニョ、本田、サポナーラ、モントリーボは1つのポジションを巡り、毎試合競争しなければならない。このシナリオは本田の頭にはなかっただろう。本田はすでにCSKAモスクワで今季プレーしているのでチャンピオンズリーグには出場できない。

 今日は胃腸炎で外れた。明日は様子をみよう。本田は金の幌馬車に乗ってミランに来たが、今は自転車に乗って、坂道を登らなければならない。

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