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2014補強診断 10年前

アルビレックス新潟、2014補強診断。川又らの活躍次第ではACL圏内も狙える

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

柳下監督知る小林の加入は大きなプラス

アルビレックス新潟、2014補強診断。川又らの活躍次第ではACL圏内も狙える
柳下正明監督【写真:松岡健三郎】

 そのゴールキーパーには、京都サンガFCから守田達弥を獲得。昨季はレンタル先のカターレ富山において39試合に先発した成長株で、191センチと長身も武器だ。

 安定感はやや足りない印象だが、好調時にはビッグセーブを連発できるポテンシャルを持っている。東口の離脱中にゴールマウスを守った黒河貴矢や、渡辺泰広とポジションを争うことで東口の穴を埋める活躍を期待したい。

 三門が抜けた中盤センターには、磐田から小林裕紀を獲得。長短織り交ぜた正確なパスが武器で、ディフェンスラインの裏を突くスルーパスは、川又ら攻撃陣に多くのチャンスをもたらす事が出来る。

 運動量も豊富で、新潟のハイプレスにも適応できるだろう。何よりも、柳下監督はプロ1年目の2011年に自らをスタメンに抜擢した恩師。柳下流を知っている小林の加入は大きい。

 ディフェンスラインでは、U-22韓国代表のソン・ジュフンを獲得。昨年のU-20W杯での活躍から、欧州のビッグクラブも注目する逸材で、190センチの長身による高さに加えて、ビルドアップにも貢献できるハイレベルなセンターバック。1年目から定位置の獲得も大いにあり得る。

 そのほか、右サイドバックの松原健を大分から期限付き移籍で獲得。酒井高徳と酒井宣福の実弟・酒井高聖がユースからトップチームに昇格した。

 新卒では、流通経大柏高から小泉慶を獲得。同校では背番号10を背負って高円宮杯U-18プレミアリーグ優勝に貢献したボランチで、ボール奪取能力の高さは新潟のハイプレス向きだ。

 レンタルからの復帰組では、湘南から大野和成、愛媛から加藤大が復帰。ともにレンタル先では出場機会を得て、一回り成長した姿を見せた。

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