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2014補強診断 10年前

ファジアーノ岡山、2014補強診断。チームは十分に成熟、昇格も可能な陣容に

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

補強面と総合力それぞれの診断結果

ファジアーノ岡山、2014補強診断。チームは十分に成熟、昇格も可能な陣容に
ファジアーノ岡山・2014シーズン 予想フォーメーション

補強診断 B
主力の流出もなく前線の厚みはリーグ屈指に

 主力級の移籍は昨季途中に加入していたキムくらい。充実しているポジションのシャドーだけに痛手は小さい。むしろ押谷の完全移籍や林の獲得によって層は厚くなっている。健全な競争原理が働けば、破壊力のある攻撃を構築できるだろう。

 中盤以下でも主力は軒並み残留し、強固なベースを崩すことなく戦えるのは大きい。前線以外では数少ない即戦力の染矢がウイングバックで起用される見込み。特に運動量を要求されるウイングバックを補強する存在として期待される。

総合力診断 B
継続による積み上げは確か。懸念材料はマンネリに陥る可能性

 影山監督が就任5年目となり、チーム力は着実に積み上げられている。強豪相手でも怯まずに立ち向かうメンタリティーも備わっており、今季も対戦相手からしたら厄介なチームであることは間違いない。チャレンジャーとしての姿勢を忘れずに戦い続けることで、最終的に上位に付けることが目標になる。

 今季は各ポジションにレギュラー候補が二人ずついる充実の陣容となっただけに、それを生かす影山監督の手腕もより問われるはずだ。継続路線がマンネリに転ぶようであると、宝の持ち腐れにもなりかねない。本来の真摯な指導に加えて、適度な刺激を与えながらのチームマネジメントも必要になってくるかもしれない。

【了】

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