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本田圭佑 10年前

一夜明け、現地紙は揃って本田のコンディション不良を指摘。監督への最低点は強行出場への批判か

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「このコンディションでピッチに出すのは自虐的過ぎる」

「コリエレ・デロ・スポルト」紙は選手では最低でクラレンス・セードルフ監督と並ぶ『4点』。これは落第を意味する。「守備にヘルプしなければいけない時に、自分勝手に走っていた。犠牲をたくさん払っていたが、結果がほとんど出ない。これでは駄目だ」

 運動量や労力は一応評価の対象となっていたが、チームも2連敗。「背番号10」に相応しい違いをなかなか見せられない状況では、辛辣な地元メディアには連動性やクオリティの欠如が見られたようだ。コンディション不良の本田を右サイドに置いた起用法も監督の低評価の一因となっているのだろう。

「トゥット・スポルト」は単独最低点の『4点』。試合後にステファノ・パスクイーノ記者が酷評した通りの低評価だった。見出しは「本田。孤立して浮いている」だった。

 寸評は「走るよりも歩いていた。過剰にガブリエル・シルバをマークしすぎた結末だ。時差ぼけのせいかもしれないが、このコンディションでピッチに出すのは自虐的過ぎる」という完全なる駄目出しだった。

 セードルフ監督は欧州CLアトレティコ・マドリー戦に集中するために、カカら他の主力を温存。アトレティコ戦に出場できない本田は強行出場とはいえ、アピールのチャンスになるはずだったが、それを生かせなかった。辛辣なイタリアメディアの視線は日増しに厳しくなっていく。

【了】

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