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これぞクラブと街スポンサーの幸福な関係。ドイツ駐在員の心を繋いだフットサル大会

text by 本田千尋 photo by Gengo Seta

スポンサードする日本食レストラン『きかく』

これぞクラブと街スポンサーの幸福な関係。ドイツ駐在員の心を繋いだフットサル大会
主に日本企業の駐在員の方たちから成るホビー・サッカーチームなどがエントリー【写真提供:瀬田元吾】

「『きかく』さんは6年前からフォルトゥナの小さなスポンサーに入って下さっているんです。どこの企業に営業をしても誰にも相手にされないときから、サポートして下さって。

 フォルトゥナ通信も『きかく』さんらがサポートして下さったおかげで発行できているので、微力ながらお手伝いさせて頂いていきます、ということで、大会の企画、運営、オーガナイズをさせていただくことになりました」

 2014年3月8日、デュッセルドルフ中央駅からは車でおよそ20分の郊外に位置する「Cosmo Sports」にて、「第5回フットサル大会きかく杯」は開催された。当日は15チームが参戦する。

 主に日本企業の駐在員の方たちから成るホビー・サッカーチームなどがエントリーし、ユニフォームに袖を通したお父さんの勇姿を一目見ようと駆けつけたお母さん、お子さんの姿も見受けられる。

 ドイツ人が仲間にいるチームもあり、ちょっとした日独交流の場にもなっている。フットサルでは御法度であるスライディングタックルとも取られかねないプレーも飛び出すなど、白熱した攻防が繰り広げられていく。ボールはネットを何度も揺すった。

「『きかく』というオフィシャルスポンサーを通して、デュッセルドルフの日本人コミュニティにサッカーをする環境を提供する。それは日本デスクの活動としてスタートして、今は瀬田元吾個人としてのサポートなんですけれども、いずれにせよ『フォルトゥナの地域への貢献活動』という認識でこれまでやってきています」

 大会が迫ってくるとデュッセルドルフの街中には「きかく杯」開催を告知するポスターが現れる。ライン川を背景に深紅のボールがズドンと置かれ、日本語の文字が並ぶ様はインパクト満点だ。いわゆる募集要項だが、よく目を凝らしてみると、右下にフォルトゥナ・デュッセルドルフの「F95」というロゴ・マークが入っている。

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