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本田圭佑 10年前

賛否両論の本田評、現地では擁護論も。「カカと大差ない。トップ下で交互にプレーすべき」

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「他の試合よりもよかったと思う」

「チーム全体の影響もある。セードルフ監督は『チームは強い個性を見せて、団結して、挽回しようとしていた』と言ったが、僕はそうは見えなかった。正直、うまくいっていないチームに本田こそが、衝撃を与えて、チームに貢献してくれることを期待していたが、そうはならなかった」

 大敗した欧州CLアトレティコ・マドリー戦を登録の問題でプレーできなかった、フレッシュな「背番号10」には救世主としての役割を期待していたようだが、ブッケーリ記者の期待は叶わなかった。

 一方、「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙のアレッサンドラ・ボッチ記者は及第点の『6点』を与えた。

「だんだんよくなっていった。本田は好きではないポジションでプレーしたけれど、最後の方は慣れていたように見える。セードルフ監督は『彼は自由に動ける。右でプレーすることは重要なことではない』と言うが、私は重要だと思う。

 本田は、今日はチームにより調和していた。でもこういう状況の中で、ポジティブなことをするのは難しいと思う。他の試合よりもよかったと思う」

 ガゼッタ紙の女性記者は4-2-3-1システムの右サイドで奮闘した本田に好意的な視線を向けた。攻守にチーム戦術に忠実であろうとするように、本田の姿が映ったようだ。

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