実は高かった攻守にわたる貢献度。失点招いた本田の途中交代、セードルフ采配は完全に裏目に

2014年03月25日(Tue)14時04分配信

text by 神尾光臣 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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期待したいカカーのような執念。10番の宿命

 攻撃的プレイヤーにとって、ゴール前でボールを触れることは調子のバロメーターの一つだ。本田にはあと10分ほど時間を与えても良かったような気もするが、連敗が込み「ラツィオに負ければ解任」とまで噂されていたセードルフには余裕がなかったのだろう。悪くないプレーをしながら、早々と下げられた今回の本田には同情の余地がある。

 とはいえ、指揮官がFWを追加するにあたり、他の誰でもなく本田を取ったという事実もまた無視出来ない。結果が出せておらず、この試合でも決定機を外した彼は、やはりまだチームの中で信頼を築けていないのだ。

 一方、このところミスを連発していたカカーは、節目となったこの試合でちゃんと結果を出している。得点シーンでも、サイドは違えど38分に本田が左足を巻いてシュートを放ち、外したシーンと似たような状況から点へと繋げた。

 彼はマーカーをフェイントで外し、さらに奥へと侵入。そして強めのボールを枠へと入れた。最終的にはDFに当たって入ったが、詰めてくるFWが合わせてくれることも想定していたことだろう。局面でベストな選択肢をシンプルにやってくる、実にこの人らしいプレーだった。

 ミランで輝かしい実績を築いた彼は不動の立場として信頼を受けるし、試合になれば良く走り、組み立てにも手を貸して貢献する。アッレグリ監督時代はSBのカバーに回ることもしばしばで、サイドからでも精力的に組み立てていた。同じトップ下を希望する選手が、だ。

 このような執念を、本田にももっと期待したい。チームに連係が不在で、触れるボールも少なく彼のようなタイプには辛い状況だが、だからこそ少ないチャンスを結果に結実させるプレーが必要であり、ファンもそれを求めている。10番を背負った者の宿命である。

【了】

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