実は高かった攻守にわたる貢献度。失点招いた本田の途中交代、セードルフ采配は完全に裏目に

2014年03月25日(Tue)14時04分配信

text by 神尾光臣 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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先制点の起点に。本田の対応は進んでいる

 本田は確かに、前半ロスタイムに訪れたFKのチャンスでフリーのヘディングシュートを外している。ゆくゆくは替えられることになったのかもしれないが、1-0とリードを保っている最中だ。「追加点が欲しかった(セードルフ)」という理由でリスクを冒す時間帯ではなかったのではないだろうか。

 3本のシュートは前半でチーム最多だ。見切りをつけるにしても、もう少し引っ張っても良かった。右サイドのタスクをこなすだけでなく、今までにない積極性も攻撃に反映させていたからだ。

 依然、回ってくるパスは少ない。もっともこの日は本田のみならず、攻撃陣のほぼ全員が後方からまともなパスを貰えない状況の中にいた。

 もともとビルドアップの意識が曖昧なところに、モントリーボの不在が堪え、最終ラインから雑にボールを蹴りまくる惨状。中盤を経由して攻撃が組み立てられるのは、プレスから中盤でボールを確保し、カウンターが仕掛けられる場合に留まった。

 だがひとたび中へと絞り、ボールを受ければ、少ないタッチでチームを縦方向へと味方を動かす。19分、ポーリからパスを受けると、そのまま前へ走り抜ける彼へスルーパスを出す。31分にはカカーとワンツーで突破を試みる。

 そして44分、カカーのゴールに繋がった流れは、中盤でルーズボールを拾い素早く前線へと出した本田のパスがきっかけとなっていたものだ。

 シュート自体も精度はさておき、その前の段階で上手くフリーになり、ボールを呼び込めていたところは良かった。その前の試合では、相手DFの厳しい寄せに阻まれそこまで行っていなかったのだから、本人の中でプレーの修正と対応は進んでいると言える。

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