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1試合平均719本・成功率88.8%、機械のようなパス回し。データが示したバイエルンの圧倒的な支配力

text by 本田千尋 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

まるで機械のような圧倒的なパス本数と精度

1試合平均719本・成功率88.8%、機械のようなパス回し。データが示したバイエルンの圧倒的な支配力
「Daten der Dominanz : Passmaschine FC Bayern」と題されたデータより

 まずボールコンタクト。ここで言うボールコンタクトとは、ドリブルであれ、パスであれ何であれ、とにかくボールに触った回数のことを指す。バイエルンの1試合平均のボールコンタクト回数は、「925」回である。

 2位のボルシアMGの回数は「788」に留まっている。2位との差が「137」も開いている。90分の試合の中でバイエルンの選手たちがいかにボールに触り続けているのかが良く分かる。

 続いてパス。ここでKicker誌はバイエルンを「Passmaschine(パス・マシーン)」と表現した。1試合平均のパス本数は「719」である。相手のいるブンデスリーガの試合中という状況で、平均で1分間に約8本、10秒につき1本以上はパスをし続けている。そして驚くべきはその成功率だが、なんと「88.8%」である。パスの本数、成功率ともにリーグ1位となっている。

 パスはさらに5項目に分けられている。順に記していこう。

 1 : アタッキングサードでのパス成功率は76.7%。
 2 : 前方へのパス。形がなんであれ、とにかく前に進めたパスは1試合平均443本で成功率は81.8%。2位のドルトムントは312本、68.6%。
 3 : 後方へのパスの成功率は95.4%。
 4 : ロングボールは1試合平均53回、成功率は66.5%。
 5 : 30メートル以上のロングボールは1試合平均76回、成功率は76.3%。リーグトップの数値である。

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