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わずかな差の積み重ねがなんと140億円の差に。ドルトムントとシャルケに見る、資金力と成績の関係

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

徐々に収益を伸ばしたドルトムント

わずかな差の積み重ねがなんと140億円の差に。ドルトムントとシャルケに見る、資金力と成績の関係
売上高と利益

まずここ4年間の両クラブの収益が記載されている。

【ドルトムント】
年          売上高  利益
2009/10  110.1  -2.8
2010/11  151.5  +9.5
2011/12  215.2  +34.3
2012/13  305.0  +53.3

【シャルケ】
年          売上高  利益
2009/10  187.9  +5.2
2010/11  224.0  +4.9
2011/12  190.8  -8.9
2012/13  206.8  +0.5

(単位:ミリオン・ユーロ。1ミリオン・ユーロ=約1億4000万円。2012/13のドルトムントの売上高は約427億円、シャルケは約289億5200万円)

 決算日はドルトムントが6月30日、シャルケは12月31日となっている。数字を見ると両チームともに安定した経営が行われていることがわかるが、ドルトムントに関しては、特に2011/12シーズンから数字を飛躍的に伸ばしている。

 ドルトムントは11/12シーズンより欧州CLの舞台に返り咲いたことで、放映権料や賞金による収入が増えたのだろう。12/13シーズンにはマリオ・ゲッツェをバイエルンに売却したことで多額の移籍金が入った。

 シャルケは11/12シーズンを除いて継続的にCLに出場しており、それもまた数字に繋がっているのだろう。2012の利益が少しマイナスになっているが、CLの出場を逃したことが関係していると思われる。

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