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マンU不振、モイーズだけの責任か? 賛否両論の監督解任だが、現地識者が声を揃える“選手の裏切り”

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「選手たちがモイーズの期待を裏切ったのは確かだ」

 解任発表を受けて、現地識者からは様々な声が上がった。

――ガリー・リネカー氏(BBCスポーツ解説者/元バルセロナ/元イングランド代表主将・FW)

「ユナイテッドはCL出場権を逃し、12ヵ月前よりも悪い状況に陥っている。そして彼らは監督を失った。今は来季に欧州大会に出場するかどうかさえも分からない。選手たちがモイーズの期待を裏切ったのは確かだ。何人かの選手が新体制に否定的だったことは聞いていたし、彼らがモイーズの方針を難しくしていた」

――ロイ・キーン氏(ITVスポーツ解説者/元ユナイテッド主将/元アイルランド代表MF)

「モイーズは就任当初、厳しいスタートを切った。代表取締役はまともに選手獲得交渉を行わなかったし、それが勢いのない低調な出だしに影響した。モイーズにはもっと時間を与えるべきだった。何人かの選手は彼ら自身を恥じるべきだし、彼らは監督を裏切った。

 モイーズはアレックス・ファーガソンに選ばれた監督だったとは思わないし、ファーガソンは自分の名声を大きくした。結局のところクラブが解任に踏み切ったが、ファーガソンを酷評することもできる。

 だが、7位という順位は非常に残念だし、モイーズに責任はある。だが、彼に十分な支援があったとは思わないし、特に選手たちからのサポートがなかった。モイーズにはもっと時間が必要だった」

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