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国のお墨付き! 英国政府がワールドカップ期間限定で飲酒規制を緩和

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

「特定の試合日のみに適用される」

 英国ではサッカーの試合をパブでビール片手にテレビ観戦する文化があるが、特別なライセンスを持たない限り、午後11時以降のアルコール類販売は法律によって禁止されている。だが、6月14日にW杯1次リーグ初戦をイタリアと戦うイングランドのキックオフが英国時間午後11時となっているため、国が飲酒の規制を緩和した格好となった。

 イングランドの同リーグ他の2試合、ウルグアイ戦とコスタリカ戦のキックオフはそれぞれ午後8時と午後5時となっているため問題ないが、決勝トーナメントに進出した場合、キックオフは午後9時となり、延長戦に入った場合はパブが閉まる時間となってしまうため、ファンにとっては悩みの種となっていた。

 メイ内務大臣は次のような声明文を発した。

「政府は6月と7月に行われるW杯期間中に、イングランド戦のキックオフが夜遅い時間になった場合、国内における飲酒規制を緩和することを決定した。飲酒規制緩和は飲食店でのアルコール販売に関連するもので、特定の試合日のみに適用される」

 内務省は当初、英国ビール・パブ協会から出された閉店時間延長と飲酒規制緩和の要望を却下し、超過料金を支払って各自治体に要望の申請をするよう促していたが、キャメロン首相が内務省の決定に対して再検討するよう命じていた。

【了】

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