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長友佑都 10年前

緊迫感のある好ゲームで攻守に貢献、ピッチ上での修正能力を示した長友。次節ダービーの鍵握る本田とのマッチアップ

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

次節、いよいよミラノダービー。長友VS本田のマッチアップが鍵を握る

 後半、ナポリは立ち上がりから一転攻勢を仕掛ける。5分、鋭いパスワークで完全に揺さぶられたところをイグアインにシュートされるが、ゴール前のカバーに入っていた長友はこれをクリア。そしてその後は、積極的に攻勢に出た。

 7分、パラシオが左に展開したところに走り込み、サイドを深く突破して左足でクロスを上げる。長友にパスを預けた前線に飛び出したパラシオが触るが、ヘッダーは逸れてしまった。長友は続く9分にもコバチッチからのパスを受けて、またも左足でクロス。しかしレイナがパンチングで防いだ。

 そして22分、37分には決定的なシュートチャンスも得た。ただ右クロスがファーに流れてきたところに反応した22分のシーンでは、芝に足を取られて転倒しシュートは未遂。37分にはコバチッチの完璧なスルーパスから裏に出てシュートを狙うが、GKレイナにストップされた。

 インテルはその直後、インレルにエリアへの侵入を許してシュートを打たれるが、これはなんとバーに。その後は双方ともにシュートチャンスを得ることが出来ずにドロー。もっとも内容の上では、双方ともに攻守で引き締まったプレイを披露した好ゲームだった。

 その中で勝ち点1を拾ったことについて「最低限の結果。実力的に言えばナポリの方が上だし」長友は好意的に捉えていた。

 さて、次節はいよいよミラノダービー。長友と本田は同サイドで対峙する事になる。タイプは違うが、外から中へと絞る点でナポリのカジェホンと本田の役割は一緒。

 抜け目なく彼がチャンスを作るのか、それとも長友がスピードと運動量で押し込むのか、試合の鍵を握るマッチアップとしても期待したい。

【了】

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