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ルーニー、所有する暴れ馬にカウンセラーを雇う。飼い主に似たのか?

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

ルーニーが馬に費やした総額は維持費を含めて約3400万円

「ペットは飼い主に似る」とは英国でも良く言われることだが、ルーニーの短気な性格が先月購入したばかりの雌の競争馬「アナウンスメント」に伝染した。4月下旬、同馬が馬屋で暴れて調教師が鼻の骨を折る怪我を負ったとされる。

 競馬好きのコリーンを妻に持つルーニーは、これまでに2頭の競走馬をそれぞれ約6万ポンド(約1000万円)で購入したが、「ピピー」は出走した17戦で1勝のみに留まり、獲得賞金はたったの4200ポンド(約71万円)。「スウィッチャルーニー」に至っては6戦で1勝もできず。共に昨年12月までに成績不振で引退した。

 3頭目の「トムウェイ」に至っては、16000ポンド(270万円)で購入したものの、出走させる事ができずに2000ポンド(約34万円)で売却。これまでにルーニーが馬に費やした総額は維持費を含めて20万ポンド(約3400万円)にも上るとされているが、この額はルーニーの週給に相当するため、さほど痛くはないようだ。

 昨季引退したアレックス・ファーガソン監督の影響で同僚たちと共に競馬界に足を踏み入れたルーニーは、4頭目にして同僚のMFキャリックやDFエバンスらと共同購入を決意。アナウンスメントは5月中旬のレースに出走予定だったが、今回の事故で延期する可能性も出てきた。

 英国では「飼い主がペットに似てくる」という格言もあるが、ルーニーはイングランド代表戦で2度の退場を経験しているだけに、来月ブラジルで行われるワールドカップでの精神状態にも注目が集まる。

【了】

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