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スペイン連覇へ――。シャビが語るW杯への決意とボール支配への絶対的自信

text by トニ・フリエロス photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Getty Images

「今回の組分けはフットボールの歴史の中でも、驚きのエピソードとして残る」

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スペインはグループリーグの初戦で前回準優勝のオランダと対戦する【写真:Getty Images】

――ですがバルサと同じく、スペインのプレーは分析され尽くしています……。

「それは否定できないが、ボールの支配者となる自分たちのフットボールを放棄するつもりはない。確かに、スペインは誰もが知っているチームとなったが、マイナーチェンジによってプラス要素を加えることは十分に可能だろう。

 スペインとバルサが、ボールを支配することによってフットボール界で名を広めてきたならば、守備やカウンター重視のフットボールを見せることはなおさら許されない。もちろん、試合を通してボールだけ支配していればいい、ということではないけどね」

――今回のW杯で、警戒していることはありますか?

「まず思うのは、グループ分け抽選でまったく恵まれなかったことだ。グループリーグ初戦が、南アフリカW杯の決勝と同カードなんてあり得ないよ! それにグループリーグを突破したとしても、決勝トーナメント1回戦で強大なライバルとの対戦が控えている。

 今回の組分けはフットボールの歴史の中でも、驚きのエピソードとして残るようなレベルだ。スペイン対オランダが、グループリーグ初戦のカードなんて……。とにかく、抽選が公正に行われた証拠と思うしかないね」

――今回のグループリーグは、かなり厳しいという見解でしょうか?

「オランダ、チリとは何度も対戦しているし、かなり手強い相手であることは言うまでもないだろう。オーストラリアのことはあまり知らないけど、どのようなチームなのかをしっかりと確認する必要があるね。

 今回のグループリーグは、どの国がどんな役回りになるのかが本当に予想しづらい。難しいグループとしか言いようがないよ。それに加えて、シーズンを終えた直後の大会であることや、暑さ、長距離移動など、すべてのことが影響を及ぼすはずだ……。

 ただ、それらの要素を言い訳にすることは許されない。条件はどの代表チームも一緒だし、スペインだけが厳しいわけではないからね」

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