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韓国代表選手に聞くギリシャ攻略のイロハ「日本は勝てる。体は強いがワン・ツーについてこられない」

text by 大中祐二 photo by Getty Images

日本は韓国より試合のテンポが速い

 キム・ジンス「ギリシャにとって、よいシミュレーションになったかは分かりません。韓国と日本とでは、サッカーが違いますからね。守り方やビルドアップの仕方が違うので。

 一人ひとりの体の強さ、スピードは韓国が優れている。それに対して、日本は個人のテクニックが優れていると思います。守備では、韓国はどんどん前からプレッシャーを掛けていくけれど、日本はブロックを作る。そういう違いがあると思います。

 試合のテンポも、日本は韓国よりも速く感じます。パスをつなぎながら同サイドに相手を引き寄せておいて、素早くサイドチェンジをする。逆サイドにできているスペースを使うのが、日本はうまいです。

 日本代表で注目している選手ですか? 全員ですよ、だってみんなうまいじゃないですか。でも一番、注目するのは本田選手ですね。香川選手もうまいですが、本田選手はテクニックもパワーもあります。そういう力強いプレースタイルが僕は好きだし、セットプレーも蹴ることができて、得点に絡めますからね。

 長友選手のプレーも、すごく好きです。サイドを攻め上がってクロスだけじゃなく、どんどん中に入っていって、ゴール前でもプレーするじゃないですか。パスしたり、シュートしたり。僕も同じサイドバックとして、そういうプレーができるようになりたいんです。

 長友選手には、フィジカルの鍛え方も教えてもらいたいです。運動量もあるし、スピードもあるし、体も強い。決して体は大きくないけれど、インテルでレギュラーを務めているのは本当にすごいと思います。誰か、僕に長友選手の携帯の番号を教えてくれませんかね(笑)。(川又)堅碁は知らないかな?

 3月にギリシャと試合をやってみて感じましたが、日本にも十分、勝つチャンスはあると思います。もちろんW杯に出場するチームはどこも強いですが、韓国の代表選手はみんな明甫監督のことを信じていて、言われたことをしっかりやる気持ちがとても強い。それを実践して2-0で勝った経験から、そう言えます」

【了】

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