スペインが早期敗退した4つの理由。現地メディアは「王位を放棄」、10選手“採点不能”と酷評

2014年06月19日(Thu)19時05分配信

text by 山本美智子 photo Getty Images
Tags: , , , , , , , , , , ,

敗因にあげられる4つの問題点

20140619_del_getty
デル・ボスケ監督が認めなくても、スペインメディアは既に引導を言い渡している【写真:Getty Images】

 オランダ、チリ、両者を相手に全くフィジカル面で勝てなかったことも要因としてあげられているが、それだけではないだろう。フィジカルが不足していたのは、明らかだったが、それを差し引いても戦術的にも劣っていたという指摘がある。

 オランダ、チリともスペイン代表を研究し、サイドバックを潰し、中盤のパスを消すための方策を練ってきたが、一方のスペインはどうだっただろうか。主なものでも4つの問題点がある

【その1】ジエゴ・コスタのスタメンに固執し、イニエスタ+サイドアタッカーの攻撃スタイルを最後まで変えず、アロンソとブスケッツの2ボランチ+4バックにも新しさはなかった。第一戦と第二戦でのポジショニングの違いは、チャビがベンチに送られ、イニエスタがサイド寄りからセンター寄りになったという点のみだ。

【その2】チャビ、アルバの不調もほとんど考慮されず、ビジャ、マタ、セスクなどは結局、全く起用せず、ベンチを温めるのみで終わった。デル・ボスケが、やはり体調が万全でないジエゴ・コスタのスタメン起用に執着したことなども合わせて、本当に万策尽きて倒れたのか、疑問が残る。

【その3】チャンピオンズリーグの決勝を戦ったレアル、アトレティコの選手が多く代表に参戦していること、特にレアルの選手は、決勝後に1週間の休暇を享受しているが、それを許す代わりに代表モードに持っていき、きちんとフィジカルを備える準備をするべきだったのではないかという指摘。

【その4】アルバ以外に左サイドバックを招集しなかったため、大会開始の1ヶ月前まで負傷していたアルバが、左足に違和感を抱えながら、強行出場を余儀なくされたこと、ひいてはサイドアタックの攻撃の質が落ちたことなど、数多くの問題点が今更のようにあげられている。

 昨年、コンフェデレーション杯の決勝で完敗したスペインは、その時に最後の警告を受けたはずだが、結局、そこで軌道修正できずにW杯で散ることになった。既に予兆はあったのだ。

 デル・ボスケ監督が認めなくても、スペインメディアは既に引導を言い渡している。ルイス・アラゴネスによって生まれた栄光のスペイン代表は、デル・ボスケと共に一つの終焉を迎えたのだと。

【了】

関連リンク

【ダイジェスト動画】チリがスペインを2-0で破る! 前回王者スペインはGLで大会を去る
【ダイジェスト動画】オランダが大量5得点で前回王者スペインに勝利!
代官山蔦屋書店、初のサッカートークイベントついに開催!
Fチャンワールドカップ2014ブラジル大会特設ページ
次世代のスペインを支える若き指揮者の挑戦
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性

1 2 3

新着記事

FChan TV

↑top