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「こんな風に観戦したのは初めて」。ブラジル人ファンが目と耳が不自由な友人にW杯の感動伝える

「本当に楽しかった。こんな風にフットボールを観戦したのは初めて」

 同ファンは自らサッカーピッチを作製し、開幕式と開幕戦のブラジル対クロアチアの様子をテレビで見ながら、友人の両手を取って手話で伝えた。

 友人は開幕式の様子を伝えられて何度も笑顔でうなずき、国歌斉唱の際には真剣な面持ちで手話を感じ取った。試合が始まり、前半11分に大会初ゴールを決めたのがブラジルのマルセロでオウンゴールだったことを知ると両手で顔を覆ったが、同29分にネイマールが同点に追い付くと拳を天に突き上げて歓喜した。

 後半は26分のブラジル逆転PKの部分を含めて大きく省かれているが、終了間際のオスカルのゴールに再び歓喜して観戦を終えた。

 友人は最後に手話で「本当に楽しかった。こんな風にフットボールを観戦したのは初めてだし、試合の細部まで理解できたし、感情の起伏も味わった。本当に幸せなひと時だったし、ブラジルの勝利には大満足。他の試合も観戦する」と笑顔で伝えて締めくくっている。

【了】

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