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長友佑都 10年前

ミランとは正反対、現地が高評価するインテル。長友のライバル称賛で今季はポジション争い激化か

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

本田含め3トップには酷評

 あくまで調整の期間であり、代表から戻って来たばかりの選手も多く、インザーギ監督は戦術の切り替え中。しかもプレミア勢は2週間ほど開幕が早いため、コンディションに差が出るのも当然のことだ。

 パフォーマンスを真っ正直に批判するべきではない微妙な状況をメディアは理解しながらも、「問題は試行錯誤の一環なのか、それとも失態なのかという境目が薄いこと(ガゼッタ・デッロ・スポルト)」と報じ、「相手の簡単な動きに釣られる」DFやアガッツィのパフォーマンス、そして攻撃の機能不全を批判していた。

 なおガゼッタ・デッロ・スポルトは本田について「まるで砂漠の真ん中で喉が渇いた人のように、あてもなく彷徨っていた」と評されていたが、これについては「前半に出た3トップはか細いだけではなくどこか動きがおかしかった」と3トップの拙さを語った文章の一環として報じられている。

 いずれにせよ、連係が上手くいかずにボールが貰えず、ピッチで右往左往する様子をいじられるのは昨季と同じ構図だ。コンディションが上がり、戦術理解が進んだ時には、もう少し違うものをアピールしたいところだ。

 ミランには不安が募る。28日、国内に残りセリエAの日程発表会に出席したガッリアーニ副会長は「敗戦は誰にとっても好ましいものではないが、開幕では別もののチームになると信じている。代表選手も戻ったばかりだし、CBの大きな2人についても体をこれから作る段階なのだ」と擁護していた。その通りにならなければ、開幕後はもっとメディアに騒がれそうである。

【了】

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