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香川真司 10年前

香川、好アシストもマンUでは“2ndチョイス”止まり。噂の上がるアトレティコはポジション&外国籍枠に空きあり

米国で行われているプレシーズンのカップ戦「インターナショナル・チャンピオンズカップ」。マンチェスター・ユナイテッドは、レアル・マドリーと対戦して3-1で勝利を収めた。後半17分から出場した香川は、ハビエル・エルナンデスへのアシストを決めて存在感を示したが、移籍と残留のどちらの道を選ぶのだろうか。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

“クロスマシーン”ヤングのプレースタイルに変化

 動員数10万9318人。この巨大なスタジアムがカレッジフットボールを戦うミシガン大学の所有物というのは米国のスポーツ文化を物語っている。

 この壮観とも言える多くの観客に囲まれた試合で、マンチェスター・ユナイテッドはレアル・マドリーと対戦。3-1と勝利を収めて日本時間5日の決勝へと駒を進めた。

 ユナイテッドのファン・ハール監督は、このインターナショナル・チャンピオンズカップでは一貫して3-4-1-2のシステムを採用しており、この試合でも同様だった。

香川、好アシストもマンUでは“2ndチョイス”止まり。噂の上がるアトレティコはポジション&外国籍枠に空きあり
ユナイテッドのヤングが躍動感のあるパフォーマンスを披露【写真:Getty Images】

GK:ダビド・デ・ヘア
DF:マイケル・キーン、フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンス
WB:(右)アントニオ・バレンシア、(左)アシュリー・ヤング
CH:ダレン・フレッチャー、アンデル・エレーラ
トップ下:フアン・マタ
FW:ウェイン・ルーニー、ダニー・ウェルベック

 対するマドリーは、まだメンバーが揃っていないこともあって、4-4-2のシステムでスタートした。

GK:イケル・カシージャス
DF:アルバロ・アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ・フェルナンデス
MF:ダニエル・カルバハル、アシエル・イジャラメンディ、シャビ・アロンソ、ルカ・モドリッチ
FW:イスコ、ガレス・ベイル

 前半は、ユナイテッドのヤングが躍動感のあるパフォーマンスを披露した。21分にフレッチャー、ルーニー、ウェルベックとの連係から先制点を奪い、37分には自らのクロスがそのままゴールネットに吸い込まれて2点目を決めた。

 ファン・ハール監督就任以降、昨季には見られなかった連動したパスワークが徐々に成熟しており、ヤングも縦一辺倒ではなく、かつての中を意識したプレースタイルが戻ってきている様子。

 モイーズ監督の下で“単調なクロスマシーン”と化し、年間を通して最悪のパフォーマンスを続けてA級戦犯となり、W杯イングランド代表からも落選した昨シーズンとは違った姿が期待できそうだ。

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