「彼は過小評価されている」。インザーギ監督も称賛
「20日ぐらいまえ、『彼は過小評価されている』と私は言った。(ミランでのこれまでの不調は)トレーニングを積められなかったからだ」
ユヴェントス相手に1ゴール、サッスオーロ戦でも1アシストを記録。23日に行われた変則3セットマッチ”Trofeo TIM”の最優秀選手に選ばれた本田圭佑について、ミランのインザーギ監督がこう語った。
地元メディアの評価も良かった。ガゼッタ・デッロ・スポルトは「ユーベに対するゴール、そしてサッスオーロ戦でのアシストといい、パフォーマンス自体はノーマルながら影響は重大なものだった」とゴールに関わった仕事ぶりを認めた。
一方コリエレ・デッロ・スポルトは全選手の採点(個々への寸評はなし)を掲載。本田については、ユヴェントス戦で単独の7を付けてチーム最高評価、アシストを決めたサッスオーロ戦で6.5(最高点はエル・シャラウィの7)という採点が付けられていた。
そして「本田はユヴェントス戦でも、サッスオーロ戦でも間違いなく主役だった。彼は右サイドとして信頼を受けるに値する」と評価していた。
開幕を一週間後に控え、確かに本田は昨季とは見違えるほどに走れるようになっていた。インザーギの言う通り、プレシーズンでチームとともにしっかり積んだ成果がパフォーマンスに現れていた。
スペースへの飛び出しも精力的にやり、しかも試合終盤になってもスピードは落ちない。味方が必要とするべきところにちゃんと顔をしてパスを受け、周囲が動くリズムに合わせてテンポよく捌く。独りよがりというか、周囲とイメージが共有出来ずピッチをさまよっていた印象の昨季と違い、プレイは噛み合っていた。
それが自信につながれば、精度も上がる。寄せに来た相手の選手をトリッキーなボールコントロールで振り回し、味方にパスを繋いだプレイにはスタンドからどよめきを呼んでいた。そしてこの日、精度の向上はちゃんと結果にも繋がった。