ヤヤ・サノゴのA代表招集も秒読み
ストライカーに関しては、絶対的エースがベンゼマであることは揺らがない。この試合でも、50分にシソコの横パスを受けて華麗なシュートをゴール左すみに流し込んだ。
残念ながらこれはオフサイドだったが、ゴール前の深い位置までペネトレイトしてのシュート、中盤からのミドルと、多彩なシュートセレクションで、スペインのDF勢を翻弄した。
ベンゼマの近況といえば、200万ユーロ(約2億4千万円)で購入したスーパーカー、ブガッティ・ヴェイロンの話題で持ち切りだが、本業のほうでも抜かりはないようだ。
しかし2年後のユーロに向けては、新たなストライカーの発掘も視野に入れている。プレシーズンのベンフィカ戦で4ゴールを挙げ、現地のサポーターから『サノゴール』なる愛称を頂戴しているアーセナル所属のU-21代表、ヤヤ・サノゴのA代表招集も秒読みだろう。
フランス代表にとって最大の懸念は、本戦までの2年間、親善試合しか行わないということが招く戦闘力不足といったマイナス要素だ。
しかしデシャン監督自身、1998年の自国開催のW杯では選手として参加し、親善試合のみを2年間こなして本戦で優勝、という経験を身をもって体験している。