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【徹マガ・スペシャルインタビュー】森哲也(フットボール批評編集長)「志を持った媒体であり続けないといけない」(その1)

text by 宇都宮徹壱 photo by Tete_Utsunomiya

なぜ2つの批評誌が生まれたのか?

――いよいよ創刊となる『フットボール批評』。発売日も9月4日と決まりましたが、『サッカー批評』と『フットボール批評』が、なぜ2つ並立できるかについては、たぶんファンの間でもあんまり理解されていないような気がしています。あらためて、その経緯について説明していただけますか?

「そこの説明が足りないんじゃないかっていう声は、確かにあります。いちおう流れを言うと、これまで版元だった双葉社さんから『サッカー批評』を引き上げたいというお話があって、それが69号を作る直前くらい。具体的な日付は覚えていませんが、4月とか5月くらいの話だったと思うんですよね」

――私が森さんから電話でその話を初めて聞いたのが、5月14日です。なぜ覚えているかというと、『フットボールサミット』の松本山雅特集で、山雅サポーターを集めての公開座談会をやった日だったからです。双葉社からの申し出は、急な話だったんですか?

「『売り上げは厳しいけれど、頑張っていきましょう』という前向きな話をしてきた中でのことだったので、申し出については急でしたね。それで『ちょっと話があります』と言われたときには、制作費の削減かなって思っていたんですけど、最終的には双葉社さんのほうで『サッカー批評』を引き上げて全面リニューアルしたいというお話でした」

――双葉社の『サッカー批評』は、どのようにリニューアルするんでしょうか?

「それは全然教えていただけなかったんですよね。ただ、全面リニューアルするって事は、今までの『サッカー批評』からはがらっと変わるんじゃないかと認識しています」

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