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フットボールマネーを追え!【07】アディダスとナイキ、火花を散らす2社。マンUはシャツ契約で100億円以上の利益

シリーズ:フットボールマネーを追え! text by 小松孝 photo by Asuka Kudo / Football Channel

ユナイテッド、シャツ&胸スポンサー契約で約194億円。CL制覇以上の利益に

フットボールマネーを追え!【07】アディダスとナイキ、火花を散らす2社。マンUはシャツ契約で100億円以上の利益
シャツ契約金ランキング、トップ10チーム

 次は、シャツ契約金トップ10を表したもので、顔ぶれや順位がシャツ販売枚数にほぼ比例しているのが分かる。

 胸スポンサーのブランド名は、誰の目にもすぐに飛び込んでくるが、シャツメーカーのロゴは、あまり目立たない。しかしながら、契約金額は、胸スポンサーと堂々と肩を並べているのである。

 見方を変えれば、まさにアディダスとナイキの一騎打ちと言ってもいいだろう。

 ユナイテッドの場合、来季からシボレーとの胸スポンサー契約として年間8,000万ドル(約86億円)の契約金を勝ち取ったわけだから、シャツ契約と合わせると、それだけで年間1億8,000万ドル(約194億円)にも及ぶ。

 これは、昨季、リーガエスパニョーラ制覇と欧州チャンピオンズリーグ準優勝に輝いたアトレティコ・マドリーの12/13シーズンの総収益1億2,440万ユーロ(約172億円)を軽く超えてしまう金額である。

 こうしたことからもユナイテッドは、パリSGやシティのような特殊要因に頼ることなく、総額250億円ともささやかれた今夏の大型補強を行うことなどは、むしろ朝飯前なのかもしれない。

 一方、コマーシャル収入部門でも、他の4リーグとは一線を画し、リーグ丸ごと堅実経営を目指すのは、ブンデスリーガだ。

 デロイト・フットボール・マネーリーグでは、収益構造を大きく3つに分けているが、ブンデスリーガは、独自にコマーシャル収入をスポンサーシップとそれ以外の2つに分けて算盤を弾いている。

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