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消滅危機のチバスUSA。人種差別訴訟にも発展したオーナーの愚行。加地亮の未来はどうなる?

text by ダン・オロウィッツ photo by Getty Images , mlssoccer.com

所属選手は分配ドラフトへ。加地の来季は?

消滅危機のチバスUSA。人種差別訴訟にも発展したオーナーの愚行。加地亮の未来はどうなる?
多くの関心を集めるのがメキシコ人ストライカーのエリック・トーレスだ【写真:Getty Images】

 ニューヨーク・シティFCとオーランド・シティFCは、12月10日に行われるエクスパンション・ドラフト(編注:新規参入チームに対して行われる既存チーム所属選手の分配システム)において10人の選手を選択することが出来るため、両クラブとも加地や彼の同僚たちの新たなクラブとなる可能性がある。

 また、リーグがチバスUSAの活動を休止させる選択をしたことに伴い、アロケーション・ドラフト(編注:休止や消滅したチームの選手を他チームに分配するためのドラフト)が適用され、選手たちはリーグ全体に分配されることも可能となる。

 トップリーグの関心を得られなかった選手は、MLSへの昇格を狙うNASL(2部相当)とUSL PRO(3部相当)のクラブに移ることも可能だ。

 とは言え、チバスUSAの名簿はその多くがせいぜい“平凡”とされている。その中で最も多くの関心を集めるのがメキシコ人ストライカーのエリック・トーレスだ。

 CDグアダラハラからローンで加入している21歳は、今季26試合で15得点を挙げている。今夏のバイエルン・ミュンヘン対MLSオールスターに出場した後、9月に行われたボリビアとの親善試合でメキシコ代表デビューも果たした。

 彼のようなトップクラスのメキシコ人選手は米国のリーグでは珍しく、大きな影響を与える可能性もある。

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