真の第一候補はトゥヘル氏。ディ・マッテオは“つなぎ”か
少し気になるのは、9日付のレヴィアシュポルト紙に掲載されたインタビューの中で、ヘルトSDが間接的にディ・マッテオは第一候補ではなかったと述べていることだ。
同紙のトーマス・トゥヘルはあなたの第一候補ではなかったのですか? という質問に対して、タイミングが合わなかった、と言ってヘルトSDは否定している。
インタビューによれば、ヘルトSDは冬にトゥヘルと話し合いを持ったが、2015年1月までの中期的な契約を結べなかったとのことである。一言で言うと交渉は失敗に終わったということなのだが、その点、ディ・マッテオとは5日の日曜日に話し合いを持って素早く合意に達したとのことである。
つまりヘルトSDは、依然として昨季までマインツを率いて気鋭の戦術家として名を馳せたトゥヘルに狙いを定めているのではないだろうか。しかしトゥヘルと契約を結べる確かな可能性もなければ、この先のタイミングも分からない。
ひとまずディ・マッテオによってチームに「安定性」をもたらしてもらい、トゥヘルという可能性を粘り強く伺っていく…2017年6月30日までという契約の裏には、ヘルトSDのそういった思惑があるのではないか。
しかし仮にその間にトゥヘルを掴まえることが出来ず、ディ・マッテオが思うような成果を残せない、またはトゥヘルを呼び込めそうなタイミングで、ディ・マッテオが快進撃を続けている、ということもあり得るので、やはり「リスキーな選択」である。
果たして本当のシャルケの「未来の名」は誰なのだろうか。ディ・マッテオは中断期間が明けた18日、ホームでヘルタ・ベルリンとの初戦を迎える。準備期間は10日もない。
【了】
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